Nation of Islam : ネイション・オブ・イスラム

The Nation of Islam, abbreviated as NOI, is an African American political and religious movement, founded in Detroit, Michigan, United States, by Wallace D. Fard Muhammad on July 4, 1930. Its stated goals are to improve the spiritual, mental, social, and economic condition of African Americans in the United States and all of humanity. Critics have described the organization as being black supremacist and antisemitic. The Southern Poverty Law Center tracks the NOI as a hate group. Its official newspaper is The Final Call. In 2007, the core membership was estimated to be between 20,000 and 50,000.

After Fard disappeared in June 1934, the Nation of Islam was led by Elijah Muhammad, who established places of worship (called temples or mosques), a school named Muhammad University of Islam, farms, and real estate holdings in the United States and abroad. The Nation has long been a strong advocate of African-American businesses.

There were a number of splits and splinter groups during Elijah Muhammad’s leadership, most notably the departure of senior leader Malcolm X to become a Sunni Muslim. After Elijah Muhammad’s death in 1975, his son, Warith Deen Mohammed, changed the name of the organization to “World Community of Islam in the West” (and twice more after that), and attempted to convert it to a mainstream Sunni Muslim ideology.

In 1977, Louis Farrakhan rejected Warith Deen Mohammed’s leadership and re-established the Nation of Islam on the original model. He took over the Nation of Islam’s headquarters temple, Mosque Maryam (Mosque #2) in Chicago, Illinois. Since 2010, under Farrakhan, members have been strongly encouraged to study Dianetics, and the Nation claims it has trained 1,055 auditors.

ネイション・オブ・イスラム (Nation of Islam, NOI) は、アメリカ合衆国におけるアフリカ系アメリカ人のイスラム運動組織。後述するように伝統的なイスラム教の教義を大きく否定しているため、イスラム教の一派というよりも、イスラム教から派生した新宗教と見なされている。

概要

本組織はブラック・ムスリム・ムーヴメント (Black Muslim Movement) とも呼ばれ、世界恐慌中の1930年にデトロイトでマフディ(救世主)を名乗ったウォーレス・ファード(アフガニスタン出身とされている)によって創始された。黒人の経済的自立を目指す社会運動であり、白人社会への同化を拒否し、黒人の民族的優越を説く宗教運動でもある。

ファードは聖書を否定し、アフリカ系アメリカ人の神はただアッラーフのみであり、奴隷化される以前の宗教はキリスト教ではなくイスラム教であったのだと説き、白人に対する民族 (nation) としての黒人のアイデンティティを主張した。彼は1934年に謎の失踪を遂げるが、その創立したテンプル・オブ・イスラムと呼ばれる教団はイライジャ・ムハンマドが後継し、発展していった。

イライジャ・ムハンマドの布教によって全米に広がった NOI は、第二次世界大戦後に入信したマルコムX の活躍で大発展を遂げる。イライジャの思想の宣伝活動者となったマルコムは、黒人の貧困救済を唱えて北部の都市部で苦しむ黒人たちの間に勢力を広げる一方、白人を悪魔と呼んで激しく批判した。このため、NOI は Black Muslims と呼ばれ、公民権運動によって権利向上を目指していた黒人を含め、アメリカ社会全体から過激派や分離主義者と見られることが多かった。そこには白人優勢のメディアが大きな影響を与えていたと考えられる。

1960年代に入るとマルコムXとイライジャ・ムハンマドの関係が悪化し、マルコムは教団を追放されて伝統的イスラム教に回帰(当のマルコムX は1965年当教団の暗殺指令を受けた信者により銃殺されている)。イライジャも1975年に死去し、後を継いだ息子のワリス・ディーン・ムハンマドは、父の残した教義から伝統的なスンナ派イスラムの教義と齟齬のある部分を排除し、黒人分離主義的な運動をやめて合衆国への忠誠を説き始め、教団名も “American Muslim Mission” (アメリカ・ムスリム伝道団)、後に”American Society of Muslims”(アメリカ・ムスリム協会)に改めたが、彼が引退した2003年に組織は解散している。

一方で、組織の急激な穏健化に不満を抱いたルイス・ファラカーンを中心とする人々は分派を結成。ファラカーンはイライジャの思想を継承し、黒人の社会運動と社会に対する過激な発言や行動を続けている。現在、NOI と呼ばれている組織はファラカーン派が発展したもので、1995年にはワシントンD.C.で大デモ活動「百万人大行進」 (Million Man March) を行って健在を示した。ファラカーンは2012年現在も組織を率いている。信徒数は公表されていないが、ニューヨーク・タイムスの推計では2007年時点で2万から5万人の間であろうとしている。

教義

伝統的なイスラム教を信じる世界の多くのムスリムは、独特の教義を持つ NOI の信徒をムスリムであると認めないことが多い。

以下の点では、NOI は伝統的イスラム教と一致する。

  • アッラーフは唯一神であること。
  • 最後の審判によって死者が蘇り、天国と地獄に送られること。
  • ラマダーンの月に日中の断食を行うこと。

しかし、以下のような大きな相違点がある。

  • 黒人至上主義
    • 伝統的イスラム教は、全ての人間は神によって創造されたアダムとイブの子孫であり、人種は平等であると説く。
    • NOI は、アダムとイブが創造される前に神によって黒人が創造されたと説く。
  • 預言者・使徒
    • 伝統的イスラム教は、ムハンマドが最後にして最大の預言者かつ使徒であるとし、以降の世界に預言者はもちろん使徒も現れないと説く。
    • NOI は、ムハンマドが最後の預言者であるが、イライジャ・ムハンマドは使徒であると説く。
  • マフディ
    • シーア派の多くは、千年近くガイバにあり(隠れており)、最後の審判の際にイーサーと前後して再臨する最終代のイマームこそがマフディであると説く。
    • NOIは、1930年代に現れたウォーレス・ファードこそがマフディであると説く。

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